良い土地が見つからない……
「子どもが大きくなってきたので広い家に引っ越したい」「こだわりの家で、家族とのん
びり暮らしたい」そんな思いでスタートした家づくり。しかし、初めてのことばかりで、
なかなか思うようには進まないというのが現実ではないでしょうか。
特に、マイホームを建てるには、建物を建てる前に、
まず探さなければならないものがあります。
それは「土地」です。
土地を見つけてから家を建てる。この流れだけは、変えることができません。
ただ、いざ探し始めると、良い条件の土地は簡単に見つかりません。インターネットの情報は誰でも調べることができるので、優良な物件
が残っていることはほとんどありません。そして「土地探しをしているのは自分だけではない」と気付くのです。同じエリアで、同じよう
な広さで、同じような予算で探しているライバルがたくさんいる……
多くの人が、土地を探していて、そして、多くのライバルが、良い条件の土地を見つけようと、血眼になって探しています。土地は、好きな場所に、好きな大きさのものをつくることができないので、あるものの中から選ぶしかありません。ライバルよりも早く見つけて、早く購入する。土地探しは、早い者勝ちの世界なのです。
では、どうすれば、ライバルより早く、良い土地を手に入れることができるのか?
土地探しのコツとチェックポイントを詳しく解説します。
理想の土地を手に入れるには、
戦略的に土地探しを進めていく必要があります。
そのためにも裏技をお伝えする前に、
まずは土地探しの進め方を押さえておきましょう。
住宅情報誌やインターネット、不動産業者などから、土地情報を集める。
一般的に見られている土地情報サイト
【suumo】株式会社リクルート住まいカンパニーの土地情報サイト
https://suumo.jp/
【athome】アットホーム株式会社の土地情報サイト
https://www.athome.co.jp/
【LIFULL HOME’S】株式会社LIFULLの土地情報サイト
https://www.homes.co.jp/
岡山県津山市市で検索すると、
・suumo・・・131件
・athome・・・54件
・LIFULL HOME’S・・・10件
【2020年1月22日現在】
多いでしょうか? 少ないでしょうか?
このように数字で見ると、多くないという印象を持たれる方が多いです。
また、希望の地域を車で回って、売地の看板を探したり、地域に根差した不動産業者に
足を運んだり、土地情報を積極的に集めましょう。
情報を集めたら、希望するエリアの土地をピックアップします。
値段の高い安い、土地の広い狭いなど、条件のことは考えずに、集めた情報の中から、
希望するエリアの土地情報だけをピックアップしていきます。特に、価格は予算よりも
10~20%高いものまで選んでいきます。
ピックアップした土地は、お気に入りのものばかりです。この時点で、実際に現場を見に行きましょう。広さ、日当たり、通勤時間、周辺
環境などを確認し、家族で話し合って、優先順位を付けましょう。
土地の購入費用・建築費・税金・引越し費用・家具や家電の買い替え費用・住宅ローンの手数料や諸経費など、予算オーバーにならないよ
うに計画します。予算がオーバーしている場合は、購入時期を延期する、親御さんから援助を受けるなど、具体的な対策を立てます
交渉をして希望価格に折り合いをつけるができれば購入します。土地探しで重要なことは、理想の土地にめぐり逢えたら、ライバルより先
に決断するということです。土地は一つしかありません。決断が遅いと、ライバルが先に購入してしまいます。そのため、価格交渉をする
前までに決断できるように、資金計画をして、しっかり準備しておきましょう。
土地を探すとき、どこから情報を入手しますか? 住宅会社の営業の人、不動産業者、土地情報誌、インターネット。
どんなケースでも考えてもらいたいのが、土地探しをしている何人
の人が、その情報を知っているかです。
良い土地は、わざわざ広告しなくても売れます。本当にお買い得な土地情報は、ほんの一握りです。その情報をどう入手したらいいのでしょう?
通常、土地を探すとき、チラシやインターネットを見て、不動産業者に連絡します。しかし、新しい分譲地の良い区画を手に入れるには、
この方法は向いていません。新しい分譲地の良い区画は、広告に出る前に売れてしまっているということが多いからです。よく広告に、
良い区画であればあるほど「済」と書かれていることがあります。それも、新しい分譲地の発売時であったとしても「済」と書かれてい
ることがあります。それは、広告が出る前に、売れているからです。なぜ、発売前に売れてしまっているかというと、事前に不動産業者が、
購入しそうな人に声をかけているからです。
条件の良い区画は、広告をしなくてもすぐに売れてしまいます。不動産業者が、造成の計画の前に、信頼できるお客さまに連絡して売っ
てしまうのです。つまり、チラシやインターネットに出ている情報は、売れ残っている土地情報であることが多いのです。
そのため、分譲地の情報をいち早くゲットしたいのであれば、不動産業者との信頼関係を築いておくことが大切です。不動産業者も、
熱心なお客さまになるべく良い条件の土地を売りたいと思うものです。価格交渉はしづらい、時期が見えにくいというデメリットは
ありますが、分譲地の中で一番良い条件の区画を手に入れる最も効果的な方法です。
「◯◯区域の何丁目」「◯◯小学校から徒歩5分以内」など、具体的な希望場所が決まっている場合は、土地が出てくるのを待つのではな
く、条件に当てはまる土地を積極的に探しにいきましょう。
空き地や売りに出されそうな土地を地図にマークして、法務局で所有者を調べます。所有者が分かったら、直接所有者を訪ねて「土地を売
る気はありませんか?」と聞いてみるのです。たくさんの土地を持っている地主さんの場合、なににも使われていない「休眠地」だったと
いうことも多いです。聞いてみると、意外と売ってもらえることもあります。この方法も、価格交渉がしづらい、時期が見えにくいという
デメリットはありますが、欲しい土地の条件が明確なら、ぜひ試してもらいたい方法です。
-交渉のコツ-
地主さんとの交渉を自ら行うのはやはり気が引けるものです。日々忙しい中、時間に余裕がない方も多いはずです。そんなときは、プロに
交渉を任せる方法があります。価格交渉がしづらい、時期が見えにくいというデメリットはありますが、交渉が成功しない限り、費用を支
払う必要はありません。住みたい場所が決まっているのなら、不動産業者にお願いして地主さんと交渉してもらうという選択肢もあります。
売れる土地は広告に出る間もなく売れてしまいます。逆に、広告している土地は、売れ残ったものであることが多いです。しかし、価格は
安くありません。安くしてしまうと、すでに購入した方に顔が立たなくなってしまうからです。ただ、もし、売主が「なるべく早く売りたい」と考えているのなら、交渉次第では値引きが可能です。土地の価格は、売る側が「このくらいの値段で売れたらいいな」と決めたものです。
つまり、ほとんどの場合が、相場より高く設定されています。そのため、もし、売れ残っているなど、タイミングが合えば、価格交渉に応じてもらえます。
ただ、一つだけ注意してほしいことがあります。それは、価格交渉をする際は、必ず事前に資金計画をして購入する準備を済ませておくということです。値下げ交渉が成立したら、購入を前提に話しが進んでいきます。土地購入という大きな金額が動く交渉の場合、値引き交渉が成立しているのに購入しないという選択肢はないからです。
最後に、土地を購入する前には、必ずハザードマップを確認してください。ここ数年「100年に一度の災害」という言葉が珍しくなくなってきました。
ハザードマップは、あくまでも過去のデータに基づいた予測にすぎませんが、土地を購入する際には、必ず自然災害のリスクを確認しておきましょう。
ハザードマップは、大きく分けて、洪水、内水、高潮、津波、土砂災害、火山、地震の7種類があります。地域によって公開されている情報が異なりますが、公開している情報は、すべてチェックするようにしてください。
ハザードマップ
地震・台風などの災害により発生が予測される被害を示した地図。
岡山県津山市のハザードマップNo3
https://www.city.tsuyama.lg.jp/common/photo/free/files/10616/201804241340410699208.pdf
岡山県津山市のハザードマップ拡大図A
https://www.city.tsuyama.lg.jp/common/photo/free/files/10616/201804241347140210112.pdf
岡山県津山市のハザードマップ拡大図B
https://www.city.tsuyama.lg.jp/common/photo/free/files/10616/201804241347480044183.pdf