古いモノに価値を見いだされる
アンティークの考えをお持ちの方にとって
【古民家再生】や【新築に古材・古民具】などを
望まれる方も多いことと思います!
でも やはり気になるのが
古材(古い木)を使って構造上大丈夫?
地震に対して大丈夫なのだろうか?
・・・・・だと思います!
これは弊社で、古い母屋を解体して
古材を取り出して、新築の母屋に使っている
建前の様子の写真です!
私は以前 (一社)岡山県古民家再生協会の代表を務めていまして
【古民家鑑定士】のS級インストラクター(講習会の講師&試験管)や
【動的耐震診断士】(古民家の耐震診断)などを6年程行っていました!
数年前【パッシブデザイン】の勉強の為引退しました!
その当時の情報をお伝えさせて頂きます!
この写真は、弊社打合せルームです!
古民家の解体現場より取り出された
【古材・古民具・建具】などをリメイクしています!
1.古材の強度
古材の強度ですが、
一般的に、コンクリ-ト造や鉄骨造の建物は
竣工から劣化が始まり強度は下がってゆきます!
比べて木造は、「樹」は切り出されて「木」になってから
ゆっくりと約100年後へ向け強度は上昇してゆきます!
木の炭素化です!(法隆寺など2000年経過しています)
但し、虫害や雨漏れ被害等あれば一概にはいえません!
なので必ず【ヤング係数】を測定します!
ヤング係数は、材料自体の強度になります!
実際、新材と比べ遙か大きな強度があることが分かります!
合格した古材は、大工さんによって加工されますが
強度のある古材は、ものすごく固く&重いです!
新材の何倍も加工の時間を要します!
2.古民家の耐震性
現在の木造と古民家は、構造の違いにより
構造計算方法も異なります!
・現在の木造→在来構法
→構造計算:壁量計算&N値計算&四分割法 になります!
・古民家→伝統構法
→構造計算:限界耐力計算 になります!
この2つの耐震性は、構造上の違いにより異なります!
現在の木造の在来構法では、耐震構造で揺れに対して
踏ん張って揺れないようにします!
小さな震度ではびくともしません!
でも、大地震(震度7)の場合では!
古民家の伝統構法では、免震的な構造であり
地震力を踏ん張らずに、受け流す構造になります!
小さな震度でも揺れて力を逃がします!
(小さな地震でも結構、揺れるという事になります)
でも震度7でも、大きく揺れはしますが
在来構法と比べ、比較的倒壊は免れ安かったりはします!
どちらが優れているのでしょう?
これは構造上の特徴の違いで
どちらが優れているという事でもありません!
これらはYouTubeで、Eディフェンス(世界最大の地震実験場)
の実験の様子を見る事が出来ます!
実物の耐震構造の木造住宅と
伝統構法の古民家を震度1から7までで揺らし
実際の様子を実験しています!
以前の古民家再生協会のメンバーは、Eディフェンスへ
見に行っていました!
これは私個人の見解になりますが
建物の劣化対策を考えますと
伝統構法でも、耐力壁をバランス良く設けて
耐震構造にした方が良いのではと思います!
伝統構法では、小さな地震の毎に、修理修繕が必要になってきます!
出来れば、耐震等級3を目指したいと思います!
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